nanacara

nanacara for Doctor

ナナカラ フォー ドクター

群馬県立小児医療センター

群馬県立小児医療センター | 神経内科・椎原先生

群馬県立小児医療センター | 椎原先生

ー 椎原先生にはnanacaraや弊社に対して多くのご協力をいただき、本当にありがとうございます。
また、椎原先生は医師向けサービスのnanacara for Doctorの導入時期(2020年12月)も比較的早く、毎月沢山ご利用いただいていますが、現在はどのくらいの患者さんの発作状況をnanacara for Doctorで確認されていますか?

椎原先生:現在(2022年5月取材時)では約30人の患者さんとデータを共有しています。
当初は紙の発作手帳を使っていただいていた患者さんでも、アプリに切り替えていただいた方も多くいますね。
もちろん、紙の発作手帳を継続している方もいらっしゃいますが、紙でもきちんと記録していただいている方はスマホへの移行もスムーズですね。
私からはnanacaraのパンフレットを患者さんに渡しているだけですけどね(笑)。

ー 患者さんへのご紹介もありがとうございます!
利用方法が分からない患者さんは、パンフレット裏面にあるQRコードからLINE相談してくれれば、弊社が丁寧にお答えいたしますので、先生はパンフレットをお渡しいただくだけで大丈夫です。(笑)
では、nanacara for Doctorの良い点をお聞かせいただけますか?

椎原先生:まず、nanacara for Doctorを利用して良いところは、患者さんの発作の状況がグラフで表示されるので、発作手帳の数字(発作回数)と違って、一目瞭然に理解できることですね。
言い方は良くないかもしれませんが、あんまり頭を使わなくて助かります。(笑)
また、1か月ごとに表示替えられる機能もあるので、先月と今月の比較や、数か月の推移も確認しやすくなっています。
先程もお話しましたが、発作が多い患者さん(の親御さん)がきちんと記録をしてくれると、とても便利なツールであることは間違いないと思います。

ー そう言っていただけますと、嬉しい限りです。
それでは、椎原先生は実際にどのような場面でnanacara for Doctorをご利用いただいているのですか?

椎原先生:私は診察室の電子カルテの隣にタブレットを置いている(下記写真参照)ので、患者さんの診察と診察の間で“予習”をしていますね。

群馬県立小児医療センター | 椎原先生

ほとんどの患者さんに「常時接続」をしてもらっているので、nanacaraを使っている患者さんの診察直前で発作グラフを確認しています。
発作がグラフィカルで表示されるので、数字を目で追うような作業も必要ないことは助かっています。

また、診察時にもタブレットの画面を一緒に見ながら診察を進めています。
スマホの小さな画面だと難しいですが、タブレットだと患者さんも一緒に「情報共有」できることもあり、以前に比べて効率的になってきていると感じています。

ー 先日、椎原先生の患者さんに「アンケート」を実施した際、nanacaraで情報共有している方は全員『発作状況を伝えるのが楽になった、説明が楽になった』と回答いただいていますので、患者さん側にもベネフィットがあると捉えています。
それでは動画の共有についてはいかがでしょうか?

椎原先生:正確な診断をつけるためには動画があると分かり易いですね。
特に、診断が悩ましい発作の場合は、他の神経内科の医師にも見てもらい、相談・意見交換できたりするのが非常に便利です。
診察室で親御さんのスマホで撮影された動画を見ることもあるのですが、それだと診察後にそういったことができないので。
また、実際の発作動画を見ながらの意見交換は、若い医師にとっても非常に良い経験や勉強にもなっていますよ。

ー なるほど、nanacara for Doctorでの情報共有はそういった場面でも活躍できているのですね。

椎原先生:nanacaraによる『情報共有』という意味では、スマホを始めとするデジタルデバイスの良さが引き出せていると思っています。
例えば、発作手帳は患者さんが持参してくれないと、確認すらできないですからね。
私は電子カルテの隣にタブレットを置いて、nanacara for Doctorを利用しながら診察をしていますが、てんかん診療には非常に有効なITツールだと思います。
もちろん、病院によってはインターネット環境などに左右されてしまう場合もあると思いますし、安全であることが前提ですが、新しいITサービスを取り込んでいく姿勢は必要かもしれませんね。

群馬県立小児医療センター | 椎原先生

ー 弊社では、将来的にはオンライン診療サービスなども視野に入れていきたいと考えています。

椎原先生:現時点は電話での再診も行っていますが、nanacaraを通じて発作の情報共有をしながら、電話再診をしている患者さんもいます。
このnanacaraは医師と患者さんが繋がる「新たなチャネル」かもしれません。
個人的には、発作状況だけではない部分でも情報共有やコミュニケーションができることも検討してほしと思います。

ー 承知しました。
弊社としても、nanacara for Doctorをより多くの医療機関や先生方にご利用いただけるように、サービスのアップデートを繰り返していきたいと考えております。
引き続き、椎原先生にはより一層のご協力・ご指導を頂戴いただけますと幸いです。
本日は貴重なお時間を頂戴し、本当にありがとうございました。