2025.04.26ニュースリリース
2025年4月11日、大阪・関西万博の共創チャレンジ「TEAM EXPO 2025」プログラムの一環として開催されたいのち会議キックオフイベントに、ノックオンザドア株式会社 代表取締役 林泰臣、共同創業者取締役 高山千弘が登壇しました。
いのち会議は、「すべてのいのちが輝く未来社会」を目指し、年齢・立場・国境をこえて、いのちの現場にある“声”や“違和感”を持ち寄り、そこから社会や制度のあり方を問い直していく対話と共創のプロジェクトです。「いのち宣言」の策定と発信を軸に、医療・福祉に関わる人々、教育・研究の現場にいる方々、学生、企業、行政、そして生活のなかで“いのち”と向き合っている市民ひとりひとりが、それぞれの現場から声を持ち寄り、ともに考え、ともに行動していく挑戦がはじまっています。
キックオフイベントでは、テーマソング「いのち」の初公開映像や、ユース・国際・アクション各部門の紹介につづき、「いのち宣言」をめぐるパネルディスカッションが実施されました。このセッションは、大阪大学 教授であり、いのち会議の委員長を務める堂目卓生先生をモデレーターに迎えて行われました。
※いのち会議の詳細はこちら:https://inochi-forum.org/
ノックオンザドアからは、nanacaraやnana-mediなどを通じて出会ってきた、てんかん当事者とそのご家族の声をもとに、「いのち」とどう向き合い、その声をどう社会の仕組みへと“翻訳“していくかをお話しました。
高山は、知識創造理論の「共同化」「暗黙知」という概念を紹介しながら、てんかん当事者とご家族の語られない想いや感情を、企業や社会がどう受けとめ、共有し、行動へと変えていくことができるかという問いを提示。
林は、発作記録アプリ「nanacara」の誕生や、遠隔診療「nana-medi」、そしててんかんに特化した「nanacara薬局」の立ち上げまでを語り、ひとつひとつの声に耳を傾けてきたこれまでの道のりを来場者の皆様に共有しました。
私たちノックオンザドアが大切にしているのは、希少疾患や難病の当事者、家族の声を「聴くこと」だけではなく、その声「から学ぶこと」。感じたことを、感じただけにせず、社会のかたちへと変えていくこと。今回、万博という大きな舞台をノックオンザドアすることで、あらためて「声がちゃんと届く社会」の意味を、強く実感する機会となりました。
これからもノックオンザドアは、てんかんをはじめ希少疾患、難治性疾患の当事者とご家族が過ごす“いのちに向き合う時間”から生まれる声に耳を澄ませながら、社会のドアをノックしつづけます。