ナナカラ フォー ドクター
大阪市立総合医療センター | 小児脳神経内科 九鬼一郎先生
※患者ご家族のご了承を得て掲載しております。
ー 九鬼先生には「nanacara for Doctor」の設計段階から色々とアドバイスをいただき、本当にありがとうございます。今回は「nanacara for Doctor」をご利用になった感想をお聞きしていきたいと思います。
まず、診療時に「nanacara for Doctor」をご利用して、どのような効果がありましたか?
九鬼先生:通常の問診では、何月何日発作が何回あったというのを聞いていくのですが、実際に言葉だけで聞くと何分とかかるのが、「nanacara for Doctor」だと一瞬でできるので、診療が非常にスムーズになりました。これはまちがいなく利点ですね。画面を一緒に見ながら情報の共有ができるのでコミュニケーションがしやすいです。過去の発作、例えば半年前どうだったっけ?というのも確認しやすいですね。
あと、いままで時間の制限で、患者ご家族が「次の患者さん待ってるんだろうな」とか、ほんとは言いたいけど言えなかったことがあったと思うんですけど、そういったことが言っていただけるようになったのかなと思います。例えば、以前だったら発作の数とかどんな発作だっただけで終わっていた会話が、やっと学校いけるようになったんですとか、発作は止まっているけど薬の副作用が実は強いんです。え、そうやったん?とか。診療の深みが出たというと言いすぎですけど、このようなところが変わったと感じる点ですね。
ー そのような効果を感じていただけてとても嬉しいです!これこそnanacara for Doctorの醍醐味かもしれないですね。次に、先生はどのような患者さんにnanacaraをご案内しているのですか?
九鬼先生:発作が週何回か毎日、少なくとも月何回かの患者さんには案内していますね。逆に発作がほとんどない人には案内していないです。例えば、発作がなくてもWEPiLi※に遷移して、てんかんに有用な情報を見て患者ご家族が勉強できる、ということができればnanacaraアプリを使うモチベーションにもなるかもしれませんね。
※てんかん情報サイト(https://wepili.jp/)
ー 発作の記録だけではなく、情報発信も、ですね。他に、先生が想定していなかった使い方や効果はありましたか?
九鬼先生:発作グラフのスクロール機能があったのが良かったですね。例えば、月の半ばで処方した薬が効いているのか効いていないのかをスクロールすることで確認しやすくなります。暦の1か月表示もいいですが、この機能は助かりますね。
ー そういう使い方なのですね。この機能をご存知でない先生もいらっしゃると思うので、お伝えするようにします。最後に、「nanacara for Doctor」に期待すること、要望やほしい機能などがあれば教えてください。
九鬼先生:いまは診療後に「nanacara for Doctor」からpdfをダウンロードして印刷、それを再度pdf化して電子カルテに上げているのですが、「nanacara for Doctor」を電子カルテ上で見られるようにするのが究極ですね。患者が診療室に入ってきたら、カルテを見るのと同じタイミングでnanacara for Doctorが立ち上がっていたら最高ですね。
ー 電子カルテ連携ですね。とても貴重なご意見をいただきありがとうございました。今後も先生のアドバイスをいただきながら、一緒にnanacara for Doctorを進化させていきたいと考えています。引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。