ナナカラ フォー ドクター
くまだキッズ・ファミリークリニック | 熊田知浩先生
※患者ご家族のご了承を得て掲載しております。
ー nanacara for Doctorをご導入いただき、本当にありがとうございます。
最初に「nanacara for Doctor」を初めて知った時の印象を教えていただけますか?
熊田先生:患者家族とつながりやすくなる画期的な仕組みだと思いました。
ー ありがとうございます。
次に「nanacara for Doctor」導入までの経緯、導入の決め手を教えてください。
熊田先生:NHKのニュースやメーリングリストなどで概要は知っており興味はありましたが、日常の忙しさから、こちらから連絡して導入を決めるハードルを越えられていませんでした。そんな時、オンライン会議で他の先生から紹介してもらったのがいいきっかけになりました。
ー ご紹介だったんですね。ありがたいです(感謝)。
現在どのように「nanacara for Doctor」を活用されていますか?
熊田先生:日単位、週単位で発作が起こり、抗てんかん薬の調整が必要な患者さん、発作の動画を共有したい患者さんからnanacaraの案内をスタートしました。外来診察の場でワンタイムパスワードのやりとりをして常時つながるようにして使っています。一方で、発作頻度が毎日10回以上あるような患者さんには発作記録の手間が増えると考え、まだ積極的には紹介していません。
1日の診療の終了後には、登録患者さんのチェックをしています。
ー 診療後のチェックですか、そのような使い方もあるのですね。勉強になります。
次に、「nanacara for Doctor」が与えるてんかん診療への影響度を教えていただけますか?
熊田先生:医師と患者家族との距離感が縮まると思います。患者家族は、いつでも見てもらえている安心感が生まれ、医師は動画で家族が思っている発作が医師の想像していた発作と食い違いがないか確認しやすくなります。
まだ十分使いこなせていませんが、発作グラフはとても見やすいです。ただ、スマホで見ようとすると画面が縦長になり見にくいですね。
ー 患者ご家族に安心感が生まれるというのは素敵ですね。スマホは、、確かにそうですね。
その他、導入前には想定していなかった使い方や効果はありましたか?
熊田先生:発作頻度の変化を家族と共有しやすいことと、発作の動画を後から振り返って見やすいことですね。動画は保存場所がわかりやすいので、家族がいつ撮った動画だっけな?と探す手間は減ったと思います。
あと効果ではないですが、先ほどお話した通り、多くの家族は、nanacaraを始めても、これまで使用していた発作表も併用して使い続けているので、記録の手間が増えているようには感じます。
ー 発作用とアプリの併用だと確かに患者ご家族のお手間が増えてしまいますね。今後の課題とさせていただきます。
今後「nanacara for Doctor」に期待することはございますか?
熊田先生:発作が起こった時間帯がグラフ化できたらありがたいですね。あと、患者家族とのやりとりをLINEやメールのようにnanacaraの中でタイムリーにできる機能もほしいです。動画がアップされたら、何らかの形でお知らせが来る機能があるとよりタイムリーに見やすくなりますね。
ー 時間帯別のグラフですね。他の先生からも同様のことをお聞きしますので、これは対応必須ですね。あとは、患者ご家族と密にコミュニケーションが取れる機能があれば、ということですね。
最後になりますが、てんかん診療で課題に感じている点、その改善のために実施していることがあれば教えてください。
熊田先生:言葉でのやり取りでは発作の様子を患者家族と医師が正確に共有することに限界がありますので、当院では動画を撮って見せてもらうことをお願いしています。現在、訪問診療を行なっている患者家族とは、LINEで発作動画も含め家族からの発作の相談になるべくタイムリーに応えられるようにしています。外来診療のてんかん患者さんも一元的にnanacaraでつながることができるようになればより診療がやりやすくなると思います。
ー 貴重なご意見をいただきありがとうございました。今後も先生のアドバイスをいただきながら、一緒にnanacara for Doctorを進化させていきたいと考えています。引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました。
※琵琶湖にて。
※患者ご家族のご了承を得て掲載しております。