nanacara

nanacara for Doctor

ナナカラ フォー ドクター

兵庫県立尼崎総合医療センター

兵庫県立尼崎総合医療センター | 小児科 金聖泰先生

兵庫県立尼崎総合医療センター | 小児科 金聖泰先生

今回は、小児神経専門医として活躍する金先生にインタビューを行いました。医師としての歩みや、nanacaraの効果について伺いました。

ー それでは金先生、よろしくお願いします。まずは先生が医師を志したきっかけについて教えてください。

金先生:うちは父が医者で、物心ついたときから漠然と医師になるんだという思いはありました。なんでこんな勉強しているのだろうと思ったときもありましたが、本当に一時的でしたね(笑)。
そして、医師になってから色々と研修をしていく中で、全身を診られる科がいいと思うようになりました。例えば麻酔科、救急、集中治療などがあるのですが、その中でも小児科は、“患者さんとコミュニケーションを取りながら診療する”という点で性に合っていました。

ー 小児科の中でも神経科を選択された理由は何ですか?

金先生:先程小児科を選んだ理由で全身を診られるからとお伝えしましたが、実は、最後まで脳神経外科と悩んでいたんです。
脳って特殊なんですよね。心臓はエコーや心電図を撮って、消化器なら胃カメラで直接見られますが、脳は未だに判明していない部分が多い臓器です。アクセスする方法も脳波くらいしかないので、未知のものへの探求やわかっていないところの魅力というか、そこに専門性の高さを感じて、小児科のサブスペシャリティとして小児神経を専門にしました。

ー 先生の探究心やプロ意識をとても感じられますね。
次は先生の普段の診察についてお聞かせください。患者さんはどのようにして先生のところに辿り着くのでしょうか?

金先生:ここは救急患者がすごく多いです。基本的に断らずに受け入れているので、子供の救急も本当にたくさん来ます。その救急外来経由で小児神経科に来ることが多いです。西宮、宝塚、伊丹や、ちょっと北に行った川西とかで夜間救急車に乗ったら必然的にここに来ます。
最近は阪神地域の研究会などで講演することもあり、コミュニティの中で「てんかんを頑張っている先生がいる」と知ってもらい、近隣の病院からの紹介も増えています。
ここは集中治療も含めて、できるところは全部やるというスタンスの病院なので、外来の患者数も多いですし、緊急入院も多いです。あとは対外的な学会や地域での発表、教育など診療外でもやるべきことがたくさんあります。
救急外来でけいれん患者さんは、多い時は100人/月は来ています。なので1日あたり3〜4人になりますね。
そのうち3/4は熱性痙攣になります。休日夜間も当直医のみで対応してくれていることが多いです。

ー ありがとうございます。
次はnanacaraについてお聞かせいただければと思います。先生はnanacaraをどのような患者さんに勧めていますか?

金先生:ある程度高頻度の発作があって、それを止めたいという意志のある患者さんに勧めています。そのあたりの判断をしてからなので、初診から少し時間が経った時に勧めることが多いです。

ー アプリを案内された患者さんの反応はどうですか?

金先生:「そんなアプリがあるんですね!便利になります」と言う人もいれば、「へぇ、そうなんですね」ぐらいの反応の人もいます。案内した人は概ね使っていますが、発作が抑えられた方はあまり使っていないかもしれませんね。

ー nanacara for Doctorを導入してみての感想は何かありますか?

金先生:視覚的にパッとわかるのは便利ですね。トレンドを簡単に追えるので治療方針を考えやすいですし、『こういう風に発作が減ってるでしょ?』と説明することで、薬を減らす決断がしやすくなります。また、家族側の理解も進みます。診察室に入ってすぐに『今月はちょっと多そうですね』と言うと、患者さんや家族も『見てたんですね、わかってくれてるんだ』と感じてくれるようです。

ー 現状はどのように活用されていますか?また、活用前後で何か変化はありましたか?

金先生:電子カルテと同じ端末で見ています。スクリーンショットを保存することはできないので、その場で見て役立てています。
利用してみて、患者・ご家族の説明と自分のイメージとのズレがなくなりましたね。症状が軽減されているのか、そうでもないのか、同じものを見て診療に当たれるので。画面を見るだけで意思疎通が済むので、時間の短縮にも繋がっているように感じます。

新しい医療サービスの導入により、医療現場での業務効率化と患者満足度の向上をご実感いただけていることがわかりました。
本日は貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。今後も患者・ご家族のQOLの向上の一助になるよう、より良いサービスを創っていきます。

兵庫県立尼崎総合医療センター | 小児科 金聖泰先生
▲向かって左から、ノックオンザドア(株)村上、金先生、ノックオンザドア(株)石山