ナナカラ フォー ドクター
西新潟中央病院 | 機能脳神経外科 白水洋史先生
ー いつもnanacaraをご利用いただきありがとうございます。
早速ですがまずは、先生ご自身についてお聞かせください。
脳神経外科医になった理由を教えていただけますか。
白水先生:まず、外科系の道に進むというのは最初から決めていましたね。手先が器用な方なのは自覚していましたし、直接「患者さんを治している」という実感が得られそうだったのが決め手だったと思います。
脳神経外科の他は、腫瘍外科と産婦人科が候補でした。
その中で脳の分野はまだ解明されていないことが多いと思って、新しい知識をどんどん入れていったり、顕微鏡使ってやるような細かい作業を行う手術とか、そういうことが自分には合っているのかなと思って6年生の時に決めました。
ー そうなのですね。わかっていないことを勉強することが好きとのことで、やはり沢山覚えることがあったと思いますが、勉強のお時間はかなり確保されていたのですか?
白水先生:そんなことはないです。中学高校とサッカー部だったのですが、大学からバスケ部に入ってほとんど勉強せずにバスケばかりしていましたよ。おかげで最終学年の時に、県の大学リーグで3ポイントシュートランキングの1位になったりしました。
新潟に来てからは、成り行き上ですが、またさらに活動の範囲が広がってしまって、審判のライセンスを取ってしまいました。先日も2日間続けて審判をしてきましたがあまりやりすぎて、足を痛めてしまいましたよ(笑)
ー 審判のライセンスも取られているのですね!?アクティブに活動されているのですね。
ー ところで、先生はかなり初期の頃(2021年)からnanacara for Doctorをご利用されていますが、nanacaraを知ったきっかけは覚えていますか。
白水先生:あんまり覚えていないですね。本当にいつの間にかという感じです(笑)2021のJEPICAでしたっけ?
ー 我々もいつの間にかという感覚です(笑)
nanacaraに対して、どういった印象だったのか教えてください。
白水先生:当時は他のてんかん記録アプリがいくつかありましたよね。その中で患者さんが一番使いやすそうなのが『nanacara』でしたね。記録が簡単そうで。
ー どのようなところを見て、使いやすそうと思いましたか?
白水先生:色々なタイプの患者さんがいる中で、患者さんがあまり「記録すること」を意識しなくてもいいという点ですね(手でタップしている仕草をしながら)。てんかんの記録は日常で続けていかないといけないものなので、難しいことを考えないで使えるのが良いです。
あとはこれ(nanacara for Doctor画面を指差しながら)のようにグラフ化してわかりやすく表示する機能を求めていました。
ー nanacara for Doctorをどのように活用されていますか?
白水先生:発作グラフをメインに使っています。表示期間は3ヶ月で見ています。
てんかん診療は、よほど毎日発作が起こっている人以外は、短期間で発作が有る、無しで一喜一憂して薬を調整するというよりは、月単位などの長い目で経過を見て決めていく、傾向を知ることが大事だと思います。
そういう意味で、自動的に経過表になるのはとても便利ですね。VNSなどの外科介入後の発作頻度の確認にもいいですよね。
執刀医としては術後の発作が気になるので、発作が残っている人はnanacaraで確認できるので、再手術の検討を含めて、再介入への判断材料としても使っています。
西新潟中央病院の電子カルテは外部インターネットに繋がらないので、医局のPCでnanacara for Doctorを確認しています。それを後程スキャンして電子カルテに貼り付けています。電子カルテから繋がればもっと便利ですよね。
ー そうですよね。電子カルテから仮想的にインターネット接続して使っている医療機関では、発作グラフなどをキャプチャーしてそのまま電子カルテに反映しているそうです。
患者さんにはどのようにnanacaraを案内していますか?
白水先生:診察時に1~2分で案内しています。
発作が多くて、頻度を把握する必要がある患者さんには、自分のスマホにインストールしているnanacaraアプリを実際に操作して見せています。
発作種類の登録、発作の記録の仕方、あとはつけた記録をカレンダーで見られるところを説明しています。
その時、患者さんのプレッシャーにならないように「後から記録もできますよ」とも伝えています。
ー 元々nanacara使っている方もいらっしゃいますか?
白水先生:今の所ないですね。私が診ている患者さんはここでお勧めしています。
ー 最後に、nanacara for Doctorに対してのご要望など教えてください。
白水先生:そうですね。先ほどもお伝えした通り、発作グラフを3ヶ月単位で見ているので、月平均の発作回数が表示されていると便利かも知れませんね。電子カルテにもその数字を書くだけで済むので。発作の有無と飲み忘れはチェックしていきたい項目ですので、あと飲み忘れのチェックがあって良いかもしれないですね。発作グラフの下に「朝、昼、晩」のようなチェックがあっても面白いかもしれませんね。
ー ありがとうございます、ぜひ参考にさせていただきます。
成人患者さんのご利用について具体的にイメージができ、また患者さんも記録への負担を感じなく済むという点を重視されているところから、白水先生の患者さんへの思いやりが伝わってきました。
本日は貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。今後も患者・ご家族のQOLの向上の一助になるよう、より良いサービスを創っていきます。
(本文にはないですが、了承をいただいた上で診察後の患者さんとお会いし、お話を伺う機会もいただきました。貴重な経験をさせていただき誠にありがとうございます!)
▲向かって左から、ノックオンザドア(株)村上、白水先生、ノックオンザドア(株)石山