てんかん発作・お薬管理アプリ


(1)「術後半年間、発作が無かったらもう心配はいらないと思います」手術をしてくれた医師からそう言われ、半年を迎えようとしていたわずか三日前の再発。発作は、容赦なく私たちを現実へと引き戻しました。
(2)再発後、お薬を調整しても症状は一向に治まりません。あまりにも悪化していく娘の姿を見て、私の心は焦りと恐怖で支配されていきました。
(3)「もう、物理的に悪いところを取り除かなければ、この子は治らないんじゃないか」
(4)私の頭の中は、脳の局所を切り取る「焦点切除手術」のことでいっぱいでした。
(5)私のその思いに地元の主治医も寄り添い、積極的に動いてくれました。
(6)地元の病院での検査を経て、「手術ができるかもしれない」と脳梁離断手術を行った県外の病院へと再び送り出してくれたのです。
(7)しかし、現実は甘くありませんでした。
(8)いざ県外の病院で詳しく検査をすると、娘の脳の状態は非常に悪く、今手術しても効果が出るかわからないと告げられたのです。
(9)「どうしたらいいの…。もう、打つ手はないの…。」すがるような思いで3回目のACTH治療を行いましたが、それでも発作は止まりませんでした。
(10)「薬も効かない」「ACTHもダメ」「手術すらできない」
(11)絶望のどん底に突き落とされた私は、滞在先の県外の病院から、地元の主治医に電話をかけました。
(12)「先生……うちの子、これからどうなるんですか……」張り詰めていた糸が切れ、涙が溢れて止まりませんでした。
(13)すると、受話器の向こうから、地元の主治医の優しく力強い声が聞こえてきました。
(14)「まだ、できることはあるから。今、こっちの先生たちみんなで意見を出し合って、これからの治療計画を立てているところだよ。」
(15)その温かい言葉に、私は電話口で声を上げて号泣してしまいました。私たちは見捨てられていない。まだ、諦めなくていいんだ、と。
(16)プロフィール 患児年齢:13歳(現在) 診断名:ウエスト症候群 医療的ケア:なし 服用中のお薬:オスポロット ガバペン